HOME > ニュース > セミナー > 第36回ベクトルセミナー「事業者のためのキャッシュレス決済入門」 開催しました!

第36回ベクトルセミナー「事業者のためのキャッシュレス決済入門」 開催しました! - 2020.01.07(火)

講師:田中 修身 氏
中小企業診断士事務所アントレCS 代表
(中小企業基盤整備機構中小企業支援アドバイザー・北海道よろず支援拠点コーディネーター・星槎道都大学経営学部非常勤講師)
 
 
11月25日(月)18時30分から恵庭商工会議所 税務研修室にて開催し、13名の受講者にきていただきました。
 
今回は国の還元制度で関心の高いキャッシュレス決済をメインテーマとし専門家の田中修身氏にわかりやすく解説していただきました。
 
まず基本事項として事業者向けでは各決済手段の特徴や気になるコスト、導入方法を、消費者向けではポイントやサービス、キャンペーン関係を詳しく説明していただきました。また他の国のキャッシュレス決済比率では韓国がダントツで1位、次いで中国、カナダ等で、韓国ではクレジットカード決済が多く利用されている状況です。日本はキャッシュレス決済比率は20%弱で他国に比べ低く、治安の良さや偽札が少ない点、ATM数の充実等、現金主義が根強いようです。政府目標として2025年までにキャッシュレスを倍の40%を目指しているようです。
 
事業者のキャッシュレス決済導入メリットは…
・生産性(レジ回転率向上・現金取扱いコスト削減等)
・安全性(現金を狙った犯罪抑制)
・販売機増加(キャッシュレス対応が店舗選択基準・レジ待ちイライラや機会損失の回避・インバウンド取込)
が見込まれ多くのメリットがあると述べていました。
デメリットは…
・導入費用決済手数料
・ランニングコスト
・入金時期(事後入金)
と費用面を挙げ、ないものもあるようですが、事業者としてはなるべく低コストで押さえたいところ。
種類は…
・クレジットカード(普及率が一番高い・決済手数料高め)
・デビットカード(普及率高くない・決済端末必要)
・電子マネー(交通系と流通系あり・スマホ利用・事前課金の安心感)
・QRコード(スマホ利用・利用者拡大中・スキャン払は決済端末なくても可)
があり、事業者としてはコスト面や消費者が利用したい決済を加味し、どれを導入するか検討するきっかけになったのではないでしょうか。
 
決済導入のポイントを専門家ならではの視点で数点挙げていただきました。方針(今後の事業の方向性)と経営計画(手数料などのコストを負担しても利益の出る経営)、そしてどの決済にするかという点。またキャッシュレスにすると売上高に対して何%利益が減るかの早見表の解説もしていただき、今後の参考になった受講者は多かったのではないでしょうか。
QRコード決済のPaypayを例に挙げ、スキャン払を選択すると端末なく導入可でコストが抑えられることや高齢者が電子マネーを使用する利点を専門家ならではの視点で詳しく説明していただきました。
 
国の消費者還元事業が昨年10月より開始しています。ポイント還元は5%(フランチャイズは2%)になっており、消費者は買い物するお店が対象店舗かチェックしています。事業者としては期間限定(6月30日)なのでそれ以後、国の補助がなくなり手数料増が見込まれ導入を躊躇しているところもあるのでは。手数料が利益を上回っては本末転倒なので熟考して導入するのがいいとアドバイスされていました。
 
今年実施予定のマイナポイント(マイナンバーカードを活用した消費活性化策)暫定概要も発表していただきました。東京オリンピック後の景気落ち込みを防ぐことと低迷するマイナンバーカード普及を後押しすることを目的とし最大5千円のマイナポイントを国が付与するとの情報で現時点では計12のサービスが参加意向です。
2万円使って5千円還元するので5千円でマイナンバーカード発行してほしい国の趣旨のようです。
ポイント獲得にはまずマイナンバーカードを申請・取得、次にマイキーID設定、そのIDを決済時に使用するするとマイナポイント付与の流れです。
 
最後の質疑応答は盛んに行われ、キャッシュレス化になると子供達はどうなるのか、もしかしたらお年玉もキャッシュレス?キャッシュレス化で現金発行減でどんな世の中になるのか、現金が流通しなくなったら起こることとは?時代とともに進むキャッシュレス化の関心度の高さがうかがえました。